【中国富裕層の定義】

近年、中国は高度経済成長を遂げ、数年前に日本のメディアでも多くの中国人爆買いの様子が報じられていた。

日本は30年前と比べて平均給与が下がり、日本はもうダメ、中国=お金持ちというイメージを持つ人も多い。

では、中国では、どこまでが「富裕層」なのか?

気になったので中国の検索サイトで調べてみた。

https://baijiahao.baidu.com/s?id=1730696816142442209&wfr=spider&for=pc

※ソース :百信銀行AIBANK

記事によると、以下の4つの条件にひとつでも当てはまると”富裕層”に当てはまるそうだ。

1.世帯の貯蓄額が73.2万元(約1400万円)がある場合

2.持ち家の評価価格が50万元(約950万円)で、貯蓄額が30万元(約570万円)ある場合
 ※家のローンが無い場合

3.貯蓄額が0元でも、ローン無しで持ち家の評価価格が73.2万元に達する場合
 ※中国では約40%の世帯が持ち家を2つ所有しているが、2つの持ち家の総額が73.2万元に達していないと除外。

4.貯金額も持ち家も無い場合、毎月6000元(11万4000円)以上の安定した収入がある場合

さらに、10段階のランク定義を設けている

年間の収入 
1)1万元(19万円)以内:アンダークラス
2)1~3万元(19万円~57万円):アンダーミドルクラス
3)3~8万元(57万円~152万円):アンダーアッパークラス
4)8~15万元(152万円~285万円):ミドルクラス
5)15~80万元(285万円~1520万円):ミドルアッパークラス
6)80~100万元(1520万円~1900万円):アッパークラス
7)100~300万元(1900万円~5700万円):アンダー富裕層
8)300~500万元(5700万円~9500万円):ミドル富裕層
9)500~1000万元(9500万円~1億9000万円):アッパー富裕層
10)1000万元以上(1億9000万円):超富裕層

この記事では、それぞれのランクでどれくらいの世帯が存在しているのか言及していないが、
日本のサイトで類似した記事を見つけたので紹介する。

https://zuuonline.com/archives/49473
※ソース:ZUU ONLINE

ここでは、超富裕層を30億円以上の資産と定義。
それで行くと、2024年における国別トップ5では、

*米国:5万767人
*日本:1万9916人
*中国:1万5681人
*ドイツ:1万4481人
*英国:1万3176人

30億円を元に換算すると、約1億5000万元ほどだが、
上記10)の中でも、さらに上の超富裕層ということになる。

日本の2020年の総世帯は4885万。

野村総合研究所「日本の富裕層に関する調査結果」によると、

*超富裕層(5億円以上)は8.7万世帯(約0.18%)
*富裕層(1億円~5億円未満)は124万世帯(約2.5%)
*準富裕層(5000万円~1億円未満)は341.8万世帯(約7%)

私見となるが、纏めるとこうだ。

■中国の富裕層と日本の富裕層の定義に乖離があり、日本の富裕層の方が資産が多い。
■中国の超富裕層と日本の超富裕層の定義も同様に乖離がある 。
■収入格差は中国の方が大きい。
■日本は全然捨てたもんじゃない。

日本人はもっと自信を持つべきだ。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA