中国経済の現状は?実際は?

2020年3月からコロナ禍が始まり、現在は殆どの国が正常化に戻っている。

昨年日本のメディアでも中国ゼロコロナ政策について多く報じられ、中国ビジネスに関わる人達の注目を集めた。
上海ロックダウンを経験した私も、あれだけの精神的、肉体的ストレスが掛かるのかと、今となれば人生で良い経験したなと笑って話せるようになったが、
二度とあの経験はしたくないと、ロックダウン経験者は異口同音である。

日本のメディアでも報道されたとおり、昨年6月にロックダウン解除してからもなお、商業施設や公共場所で行動アプリの提示を求められ、
72時間のPCR検査を余儀なくされたが、2022年12月に突如それも解除になった。

仮に6月のロックダウン解除と同時に、行動制限を無くした場合、経済はもっと上向きになったのでは?との見方は強い。

さて、中国ビジネスに関わる人達にとって、

・中国経済は戻っているの?
・今の景気は?
・消費者意識は?

が気になるところ。

それを少し書きたいと思う。

まず、中国国内の官製記事(澎湃新闻)では「全体的に回復に向かっている」としている。

<引用元:澎湃新闻>
https://www.thepaper.cn/newsDetail_forward_23539490

全部を翻訳するのは大変なので、要点だけ。

”形”、”勢”、”冲刺”、”耐心”、”質”、”量”という6つの単語を挙げているところに注目したい。

1.”形”とは、言葉とおり”見た目”である。

▲2023年1月~5月のサービス業の生産指数は前年比9.1%の伸び。固定資産投資額も大きく伸びたとしている。

2.”勢”とは、情勢のことである。

▲情勢とは、色んな要因が重なる。危機があるからこそ新しい成長の局面が生まれる、としている。

3.”冲刺”とは、日本語で”スパート(全速力を出す)”のことである。

▲中国経済を回復させるには、スパートをかけることが重要だ、としている。

4.”耐心”とは、”ひとつの事を長く続けて行う気力”という意味である。

▲経済回復はしたが、”耐心”は非常に重要だ、商流が多岐に渡る現在のサプライチェーンでは時間が掛かる業種もある、としている。

5.”質”と”量”は言葉とおりである。

▲経済回復はしたが、”完全にコロナ前に戻ったわけではなく、まずは”経済活動の正常化が重要”とし、その上で”量”だけで判断してはいけない、
”質”も重要だ、としている。

全体的な印象としては、経済は回復した!と強調しつつ、どこか自制的な論調である。
特に、”冲刺”や”耐心”、”質と量”という言葉を使っている時点で、経済が回復したとは思っていないように感じる。
実際、4月28日に行われた”中共中央政治局会議”でも、「経済活動は正常化に戻ったが、まだまだ長い目で努力が必要だ」という内容だった。

周知のとおり、中国国内に居るとYOUTUBEやTWITTERといった情報ツールを利用するのにはVPNを通さないと使用出来ない。
海外の報道や論調に関する情報を中国人は得ることは出来ないと”されている”。

”されている”と書いたのは、事実上そうであって、実は周りに居るホワイトカラーの中国人達はこっそり情報を得ている人も居る。
何が言いたいのかと言うと、官製情報を完全に鵜呑みにしなくなった人が多くなって来たということ。

そんな海外の情報を積極的に取得する層にとっても、今回の報道はさぞかし意外だったのかも知れない。

それでも中には、「経済回復したなんて言ってるけど嘘だ!」という中国人も周りには居る。
youtubeで一部の中国経済情報を発信をする人の中にもそうゆう人も居る。

私見だが、「経済は回復した」と、「経済活動は回復した」とは少し意味合いが違うように感じる。
この記事では両方使っているところが混乱を招いている可能性はあるし、意図的なのかも知れない。

記事がどうであれ、もっとも大事なのは住んでいる現場の感触。

まず、消費者に慎重さを感じる、かつての面子を重んじた購買意識を持つ人は確実に減っている。
何を買うにしても徹底的に比較検討をし、安さを求める傾向が強くなった。

物を買うのに、殆どはネット購買。検討比較しやすいからだ。
お金を落とすのは殆どサービス業、飲食やレストラン、エステ店やマッサージ店などといった体験型サービス業。
それらは”大衆点評”アプリ(食べログやホットペーパーのようなアプリ)で検討比較してから行くという行動パターン。

一部のエステ店では客足が戻ってきて売上がコロナ前のレベルまで戻ったと聞く。
私が通うマッサージ店でも満員になることがしばしば。

不動産について、地域にもよるが、横ばいか低下傾向にある。
投資物件として持っても意味がないから、売却して海外に移住する人も多く居る。

得た情報をどう読み解くかは人それぞれだが、情報リテラシーを持つことの大切さを感じる。

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