中国企業との折衝(売上回収)

企業を存続させる為にはキャッシュフローは重要課題。
日本ではバブル後に「キャッシュフロー経営」という言葉をよく耳にするようになったが、
中国ではずっと前からそうである。ある意味健全である。

これは日本の構造と違って、現金商売が主になっているからだ。

中国ビジネスをやっていく上で特に問題になるのは決済条件をどう締結するかだ。
相手側の中国企業が売り先であれば売上回収の問題、買付け先であれば支払いサイトの問題。

まずは売上回収について述べる。

いくら契約書上に明記しても、売掛金を一部残すと期日通りに支払実行されるのは非常に稀である。
「ウチの販売先から支払って貰っていないから御宅には支払えない」という言い訳が多い。
日本のように手形の不渡り情報を開示される事も無いから事実上の倒産という概念も無いのでそうなる。

ここで重要なのは、自社の利益率を上回るだけの前金を貰うかがカギとなる。

例を挙げると、仕入れ値が100、販売金額を130にした場合、利益率は23%。
必ず80%以上の前金を貰わないと買付け分の資金は捻出できないという事。

残金は期日通りに回収出来ない或いは反故にされる覚悟を持たないといけない。