違法両替業者について
コロナ禍後、日本との行き来をする駐在員はかなり減ったが、それでも日本に一時帰国する人は散見する。
ゼロコロナ政策後、海外へ脱出する中国人も居る。
いずれにしても持っている人民元を外貨に換金は必要。
本来は換金業務が認められた銀行で行うべきだが、上海でも両替を行う個人業者がいる。
換金レートは確実に銀行よりも良いので、中国在住経験のある人なら知ってる、または利用した事がある人は居ると思う。
そんな中、これに関するニュースが流れてきた。
2022年9月初めから、上海浦東公安分局はこのような違法個人業者を一斉摘発する対策チームを組んだ。
これまでに11名の容疑者を浙江省、江蘇省、広西省などで追跡逮捕。取引累計総額2億元(約40億円)に達したことが判明。
同日にこの11名の銀行口座、ネットバンキングキー、パソコン、スマホやその他のツールを押収。
と同時に、30口座あまりの個人口座を凍結した。
これまでに構築して来たIT管理体制がスピード逮捕に繋がったのは言うまでも無い。
11名の取引累計総額だけでも2億元に達し、海外へ流出したことを考えると中国政府も摘発に乗り出すほか無いだろう。