中国の発票(領収書)について

中国の発票(領収書)について

中国ビジネスに携わっている方なら「発票(ファーピョウ)」という言葉を聞いた事があると思う。

発票とは、中国の増値税の税収を管理する為に使用される証明書のことで、
日本の領収書と違い、全て通し番号が割り振られており、税務局から購入しなければならない。

また、日本の消費税と同様、最終消費者が負担する付加価値税であり、売上にかかる税から仕入に支払った税を控除する方法となる。

日本の消費税の税率は一律なのに対し、中国増値税率は品目や納税者のステータスによって変わる。

例を挙げると、例えばとある商品の税率が13%の場合、100元だと税込113元(うち13元は増値税)、それを200元で販売すると税込で226元(うち26元は増値税)
仕入れ時に13元は既に支払っているので、本来販売時に支払うべき26元から13元を差し引いた13元を納税する、という計算となる。

しかも税務局アプリが入ったOA機器やプリンターを国から購入する必要があり、専用用紙にプリントした後「発票印」を捺印する事で有効となる。

上海でビジネスを始めた当初、その発票印の重要性を理解せずに当時の財務担当に預け、発票捺印管理を怠ったために不正が生じた。

中国では、一般納税人資格がない企業は信用度が低く、一般納税人発票が発行出来ない。
そこで第三者企業に依頼し、代わりに発票を発行して貰い代行手数料を支払うというのが横行している。

つまり、自社の財務担当に発票印を分からずに預けるとリスクが生じ、個人的にバックマージンを得るツールとなり得るのだ。

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