中国双11(独身の日)セールについて

ゼロコロナ政策により実店舗の倒産・廃業が散見する中、
中国の風物詩となっている11月11日(双11独身の日)のECセール結果が発表された。

中国東方財福網によると、
今年2022年のECモール全体の総取引額は1兆1507億元(日本円約21兆円)昨年対比13.43%の伸び率だった。

ECモールは2.9%、ライブコマースは146.1%の伸び率と、ライブコマースの好調が伺えた。

今年の特徴と結果

1.各プラットフォームの戦略が多様化したこと
・セール期間の延長(早い所だと10月20日からスタート)
・値引き率拡大
・消費者に対するサービス向上(保証期間延長、物流配送スピードなど)

2.総合電器ECモールにおける種目別ランキングTOP3
・1位:白物家電(15.7%)
・2位:スマホ・周辺機器(14.3%)
・3位:アパレル(13.9%)

3.Tモール(天猫)における種目別ランキング
・1位:香水・化粧品(68%)
・2位:美容フェイスケア(67%)
・3位:スナック菓子(56%)
・4位:ペット餌(53%)

4.京東モールにおける種目別ランキング
・1位:洋酒(62%)
・2位:家電(59%)
・3位:家庭用洗剤(52%)

Tモール(天猫)の総取引額は5400億元(約11兆3400億円)とトップだが昨年とほぼ変わらず、京東モール取引額の増加が目立った、と報じている。

引用元:東方財福網
https://hk.eastmoney.com/a2/202211132558789096.html

これまでアリババでの今年の取引額を大々的に報じていたが、今年は心なしか控えていると感じる。
未だに続くロックダウン政策で実店舗で買物をするのにリスクは付きまとう。いつ濃厚接触者と判断され自宅隔離されるか分からないからだ。

本来であれば実店舗で買物をする顧客層が流入することでネット通販の伸び率はもっと上昇すると思ったが、
昨年に比べて大幅の値引きでもって全体で13.4%の伸び率だと全体的な消費は落ち込んでいると個人的に思う。

また取引量は増えているが、配送が出来ない事態も多々生じている。
ヘアワックスを購入しようとし、先ほど会社の住所宛に注文しようとしたが、コロナ厳戒地域に指定されているため配送が出来ないとのこと。
店主も同じ上海市内だし、実際に出勤は出来ているのだが、判断基準がよく分からない。商品が届かないと出品者側には入金されない。

※添付写真は私がGATSBY店舗とのやりとり、指定地域への配送は出来ないとの事。

いずれにしてもEC販売にも販売機会損失が出ている。

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