通信行程卡(行動アプリ)の廃止について
明日2022年12月13日0時より、通信行程卡(行動アプリ)を廃止するとの発表が突如行われた。
2020年2月13日から約3年弱使用されてきた行動アプリとはどうゆうものか?
誤解されている人も居るかも知れないので説明するが、”通信行程卡(行動アプリ)”は
あくまで都市間の移動を管理するモノであって、市内の何処に立ち寄ったかは管理が出来ないとされている。
※写真は私の行動アプリ。7日間以内上海に滞在しているという事が分かる。
具体的に何処に立ち寄ったかは、2022年の春頃に新たに制定された”健康码(健康コード)”でしか管理出来ない。
つまり、PCR検査を行う際、この健康コードを提示する事で「○○時間陰性」というQR証明が記録される。
あらゆる公共施設に立ち寄る際に健康コードアプリを立ち上げ、施設のゲート前にプリントされた”場所码(場所QRコード)”をスキャンする事で記録される仕組みだ。
なので、通信行程卡(行動アプリ)を廃止するというニュースは一歩前進とも言えるが、現在なお一部の公共施設や病院では48時間陰性証明が必要となるので、
以前と比べてPCR検査を行う頻度が減ったものの、完全に撤廃した訳では無い。
一部では来年の春節後にゼロコロナ政策を完全撤廃するとの噂が出ているが、個人的にはまだ懐疑的である。
今回の行動アプリの撤廃は、あくまで中国国内における移動管理を撤廃するものであって、外国との行き来を自由化する訳では無い。
中国の医療体制の問題、ワクチンの有効性、今後のウィルスの変異も含めて、あくまで中国国内を開放したに過ぎないように感じる。
現在もなお、中国人に対する新規パスポートの発給を事実上停止している。一気に開放すれば資源の流出は避けられない。それだけは止めたいのは本音だろう。
コロナ禍以前のように、フリービザ(14日間)で自由に日中の行き来が出来るのはまだまだ先だろう。