第5回中国国際輸入博覧会について
輸出入を中国語では「進出口」という。輸入は「進口」、輸出は「出口」である。
11月4日、習近平国家主席は上海で行われる第五届中国国際進口博覧会の開幕式にてリモート形式で祝辞を述べた。
「共に開放的かつ繁栄する未来を創ろう」というテーマだった。
同氏は、「5年前、私が輸入博覧会を開催することを宣言した理由は、世界に向けて中国の巨大市場に導入させる機会を開放させることだった。
この輸入博覧会は中国にとって新たなプラットフォームになり、世界にとってもまたと無いチャンスである」と述べた。
引用元:今日中国
http://www.chinatoday.com.cn/zw2018/ttxw/202211/t20221105_800312724.html
現在もなおゼロコロナ政策が継続され、PCR陰性証明の有効期限は72時間と変わらず、
一人でも陽性者が出ると、その地域または陽性者が立ち寄った店などに対し局地的なロックダウンは続いている。
その為、店舗経営者にとって死活問題が続き、倒産に追い込まれた店も散見される。
これまで中国GDPを主に支えているのは不動産と輸出産業、日本や海外では中国不動産バブルは終焉を迎えたとよく言われる。
他の都市は分からないが、今のところ私が住んでいる上海では地価が大きく下がっている感は無い。
エリアにもよるが、都心では120平方米の2LDKだと少なくとも2億円以上で売買されている。
このゼロコロナ政策継続の中、海外に移住できる富裕層による保有不動産売却が目立つ。
私の周りにシンガポールやマレーシア、日本などへの移住を目指す人が居る。
話を戻すと、今回の習近平氏の発言は中国内需拡大を目指しているとも読み取れる。
これまで不動産と輸出頼みだったが、国内消費を向上させることでGDP成長を促すといったところか。
中国人の海外旅行を事実上制限をかけている状況、これも国内消費をさせる目的かも知れない。
ただ、ゼロコロナ政策により人民の将来に対する不安によって消費が鈍化している感は否めない。